厚生労働省提供開始「WEB就業規則作成支援ツール」

2020年1月22日

厚生労働省提供開始 驚きの「WEB就業規則作成支援ツール」

厚労省モデル就業規則例や注意点を反映

 厚生労働省はつい先日、ホームページ上で公開していたモデル就業規則を2019年3月版として改定、公開したばかりですが、これと前後して「就業規則作成支援ツール」を公開しました。

 いや~、びっくりです。
 ただ使ってみると、就業規則の全体像が分かっていたり、PC操作に長けていないと、スイスイと使うのはしんどそうでした。

就業規則作成支援ツール
https://www.startup-roudou.mhlw.go.jp/support_regulation.html

労働基準監督署に届出可能な就業規則が作成可能

 この支援ツールは、WEBを活用して就業規則を作ることができるものであり、モデル就業規則の規程例や作成上の注意を参考にして、入力フォームから必要項目を入力・印刷することで、労働基準監督署に届出が可能な就業規則を作成することができるものとなっています。

 また、ユーザー登録をしておくことにより就業規則の入力データを保存し、過去に登録したデータを呼び出して書き換えることができます。
 章や条の追加や削除、そして並べ替えも可能であり、WEB上で指定することにより章や条の連番が自動的に変更される仕組みになっています。

 作成するときには、条ごとに「作成上の注意」を確認することになっており、条文の意味も理解できる仕組みになっています。

一般的な就業規則内容であり自社特有な事項に注意

 ここで作成した就業規則は、あくまでもモデル就業規則の雛形であり、必要な項目はユーザーの入力が必要となっている点を理解して使う必要があります。
 一般的な内容であることを前提に利用するということになります。

 作成した就業規則はPDFでダウンロードできる仕組みです。しかし驚きのサービス提供です。

参考リンク

就業規則作成支援ツール
https://www.startup-roudou.mhlw.go.jp/support_regulation.html

 以下、「厚労省:スタートアップ労働条件」で紹介されている文面です。

就業規則作成支援ツールについて

 作成支援ツール(36協定届、1年単位の変形労働時間制に関する書面)について 作成支援ツール(36協定届、1年単位の変形労働時間制に関する書面)について

  • 「モデル就業規則」の規程例や作成上の注意を参考にして、入力フォームから必要項目を入力・印刷することで、労働基準監督署に届出が可能な「就業規則」を作成することができます。
  • 「36協定届・1年単位の変形労働時間制に関する書面の作成支援ツール」、「WEB診断」に登録されているユーザーは、メールアドレスとパスワードを入力し、ログインしてください。初めて利用する方は、ユーザー登録して作成するか、ユーザー登録しないで作成するかを選ぶことができます。
  • 登録ユーザーは、就業規則の入力データを保存し、過去に登録したデータを呼び出して書き換えることができます。

厚労省のモデル就業規則が平成31年3月版に更新

 厚生労働省労働基準局監督課は以前から厚生労働省のホームページで、モデル就業規則を公開してきましたが、先日「平成31年3月版」として改定、公開しました。

 平成31年3月版では、年5日の年休取得義務化に伴い追加が必要な条文が盛り込まれています。

 実務上は各企業における実情を反映させ、実態にあった就業規則を作成、運用することが重要ですが、我々社会保険労務士としても参考になる部分も多くあるので、確認したいところです。
 事業主も、一度確認しておくことをお勧めします。

参考リンク

厚生労働省「モデル就業規則について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/model/index.html

※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。

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