厚労省「スタートアップ労働条件(簡易診断)」サイト開設
悩みが尽きない労働条件の解決や参考に
従業員を雇用するにあたり、労働条件について頭を悩ませる経営者、あるいは労働条件が適正なのか知っておきたい経営者も多いのではないでしょうか。
社会保険労務士を顧問においている企業さんは、問い合わせたり聞けばすみますが、顧問社労士をおいていない場合は、行政に聞くわけにもいかず、悶々としてしまう、あるいは何の疑問も抱かずに違法状態を犯してしまうことも考えられます。
違法状態は、あとから従業員に労働基準監督署に駆け込まれたり、労働裁判になったりと、大きなコストを払うことも大いにありえるので注意が必要です。
「働き方改革」関連法令が来春の2019年4月施行を控え、そうした対策からか、厚生労働省が、2018年(平成30年)11月1日から事業場などが労務管理・安全衛生管理などについて、ウェブ上で診断を受けられるポータルサイト「スタートアップ労働条件」を開設しています。
「スタートアップ労働条件」サイト概要
「スタートアップ労働条件」サイトでは、以下の6項目について、設問に回答することで、自社の労務管理・安全衛生管理などの問題点を診断することができるようになっています。
- 「募集、採用、労働契約の締結」
- 「就業規則、賃金、労働条件、年次有給休暇」
- 「母性保護、育児、介護」
- 「解雇、退職」
- 「安全衛生管理」
- 「労働保険、社会保険、その他」
改善に向けた情報も提供される
また、診断の結果、問題点が認められた場合には、改善に向けた情報も提供されるようになっています。
「スタートアップ労働条件」のURL
「スタートアップ労働条件」のURLは以下の通りです。
https://www.startup-roudou.mhlw.go.jp/
「スタートアップ労働条件」サイトについての解説(転載)
- 本サイトのWEB診断は、貴社あるいは貴社の特定の事業場の労働条件や就労環境を診断するものです。
ゲストユーザーは40問(所要時間約15分)、登録ユーザーは54問(所要時間約20分)にお答えいただきますと、労務管理や安全衛生管理上の要点に関する、貴社の診断結果がレーダーチャートに表示されます。 - レーダーチャートの形状や点数により、改善すべき点や伸ばしていくべき点を容易に発見することができます。
- 診断を通じて、労働基準法等関係法令の基礎知識や遵守すべき事項、行うべき手続き、具体的な届出方法等を身につけられます。
- ご記入いただいたデータは、新規会員登録時に同意いただく、「WEB診断利用規約、及び個人情報の利用目的について」以外の目的に使用することはありません。ありのままにご記入いいただくことにより、正しい診断結果を得ることができます。
主なコンテンツは労務管理・安全衛生管理などの診断
以下の6項目について、自社の状況を診断。また、診断結果に基づいて改善に向けた労働関係法令の情報を提供しています。
- (1)「募集、採用、労働契約の締結」
- (2)「就業規則、賃金、労働時間、年次有給休暇」
- (3)「母性保護、育児、介護」
- (4)「解雇、退職」
- (5)「安全衛生管理」
- (6)「労働保険、社会保険、その他」
さらには、次のような情報提供も行っています。
- 事業主に対する雇用関係各種支援情報の提供
- 相談窓口の紹介
顧問弁護士、顧問社会保険労務士を抱えていない企業さん、独力で学びたい経営者は有効活用したいものです。
参照リンク
厚生労働省:ポータルサイト「スタートアップ労働条件」を11月1日に開設します
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000141133.html
※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
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