職場における新型コロナ拡大防止チェックリスト公開

2020年4月20日

職場における新型コロナ拡大防止チェックリスト公開

厚労省の大規模な新型コロナウイルス感染拡大防止等に向けた対策

 厚生労働省は、大規模な新型コロナウイルス感染拡大防止等に向けた対策として「職場における新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト」を作成し、公開しました。

 会社として必ずチェックをして、必要に応じた問題解消につなげていただく狙いのようです。

 厚生労働省のホームページからダウンロードできますので、ぜひご確認の上、活用ください

コロナウイルス感染症防止チェックリストのダウンロード

「職場における新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト」
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000617721.pdf

チェックリストの内容

 以下がチェックリストのチェック項目です。

1.感染防止のための基本的な対策

  • (1)咳エチケットの徹底について・咳エチケットを全員に周知し、徹底を求めている。
  • (2)手洗い等の徹底について・こまめな手洗いの重要性について全員に周知し、徹底を求めている。
  • (3)日常的な健康状態の確認・出勤前に体温を確認するよう全員に周知し、徹底を求めている。
  • (4)その他の対策について・長時間の時間外労働を避けるなど、疲労が蓄積しないように配慮している。

2.クラスターの発生防止のための対策

  • (1)基本的な対策
    • 1.換気の悪い密閉空間、2.多くの人が密集、3.近距離での会話や発声の3つの条件を同時に満たす社内行事等を行わないようにしている。
  • (2)換気の悪い密閉空間の改善
    • 職場の建物が機械換気(空気調和設備、機械換気設備)の場合、ビル管理法令の空気環境の基準が満たされている。
    • 電車等の公共交通機関の利用に際し、窓開けに協力するよう全員に周知している。
  • (3)多くの人が密集する場所の改善・在宅勤務・テレワークを推進している。
    • 時差通勤、自転車通勤の活用を図っている。
    • テレビ会議等により、人が集まる形での会議等をなるべく避けるようにしている。
    • 対面での会議やミーティング等を行う場合は、人と人の距離を2メートル以上取るようにしている。
    • 社員食堂での感染防止のため、座席数を減らす、昼休み等の休憩時間に幅を持たせている。
    • 喫煙場所の利用を制限している。
  • (4)近距離での会話や発声の抑制
    • 職場では、人と人との間に距離をなるべく保持するようにしている。
    • 外来者、顧客、取引先との対面での接触をなるべく避けるようにしている。

3.風邪症状が出た場合等の対応

  • 風邪症状等が出た場合は、「出勤しない・させない」の徹底を全員に求めている。
  • 「新型コロナウイルス感染症についての相談の目安(※)」や最寄りの相談先を全員に周知している。

4.新型コロナウイルス感染症の陽性者等が出た場合等の対応

  • (1)陽性者等に対する不利益取扱い、差別禁止の明確化
    • 新型コロナウイルス感染症に陽性であると判明しても、解雇その他の不利益な取扱いを受けないこと及び差別的な取扱いを禁止することを全員に周知し、徹底を求めている。
  • (2)陽性者等が出た場合の把握・新型コロナウイルス感染症に陽性であると判明した場合は、速やかに事業場に電話、メール等により連絡することを全員に周知し、徹底を求めている。
    • 新型コロナウイルス感染症に陽性であると判明した第三者との濃厚接触があり、保健所から自宅待機等の措置を要請された場合は、速やかに事業場に電話、メール等により連絡することを全員に周知し、徹底を求めている。
    • 新型コロナウイルス感染症に陽性であるとの報告を受け付ける事業場内の部署(担当者)を決め、全員に周知している。また、こうした情報を取り扱う部署(担当者)の範囲を決め、全員に周知している。
    • 新型コロナウイルス感染症に陽性である者と濃厚接触した者が職場内にいた場合にどのような対応をするかルール化し、全員に周知している。
  • (3)その他の対応・濃厚接触者への対応等、必要な相談を受け付けてくれる「保健所」、「帰国者・接触者相談センター」を確認してある。

5.感染防止に向けた行動変容

  • 事業場のトップが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に積極的に取り組むことを表明している。
  • 安全衛生委員会、衛生委員会等の労使が集まる場において、新型コロナウイルス感染症の拡大防止をテーマとして取り上げ、事業場の実態を踏まえた、実現可能な対策を議論している。

新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針

 2020年3月28日に「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」が策定されたこと等により、2020年3月31日に厚生労働省が労使団体に、新型コロナウイルス感染症の大規模な感染拡大防止に向けた職場における対応について要請をしています。

 要請した内容は、新型コロナウイルス感染症の大規模な感染の拡大防止に向けて、職場において事業者、労働者が一体となって、下記の対策に適切に取り組むことについて、傘下団体・企業に対し、要請することであり、職場における対策の基本的な考え方、大規模な感染拡大防止等に向けた対策、風邪症状を呈する労働者への対応、新型コロナウイルス感染症の陽性者等が発生した場合の対応および新型コロナウイルス感染症に対する正しい情報の収集等となっています。

参考リンク

厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の大規模な感染拡大防止に向けた職場における対応について労使団体に要請しました」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10631.html

※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。

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