女性の賃金、アルバイトの時給が過去最高に!(2017年

2020年1月27日

女性の賃金、アルバイトの時給が過去最高に!

女性の賃金で正社員と非正社員の差は拡大

 厚生労働省は2月下旬、2017年の「賃金構造基本統計調査」を発表しました。
 調査は従業員10人以上が働く全国約5万事業所で昨年6月に支給された給与のうち、主に基本給にあたる所定内給与の金額をまとめたもので、残業代は含まれていません。

 これによると、フルタイムで働く女性の所定内給与の平均が前年より0.6%多く、4年連続で過去最高を更新したことがわかりました。一方で、非正規で働く女性が増えた影響で、正社員と非正社員の賃金格差は前年より広がりました。
 報告書の概要は以下の通りです。

全般的に微増、男女の格差は過去最小

 賃金は、男女計30万4,300円(年齢42.5歳、勤続12.1年)、男性33万5,500円(年齢43.3歳、勤続13.5年)、女性24万6,100円(年齢41.1歳、勤続9.4年)となっています。賃金を前年と比べると、男女計および男性では0.1%増加、女性では0.6%増加となりました。

 女性の賃金は過去最高となっており、男女間賃金格差(男性=100)は、比較可能な昭和51年調査以降で過去最小の73.4となりました。

年齢別の賃金カーブ、女性は緩やか

 男女別の賃金カーブをみると、男性では年齢階級が高くなるとともに賃金も上昇し、50~54歳で42万4,000円(20~24 歳の賃金を100とすると201.4)と賃金がピークとなり、その後下降しています。

 女性も50~54歳の27万円(同133.3)がピークとなっていますが、男性に比べ、賃金カーブは緩やかとなっています。

短時間勤務・アルバイトの時給は上昇

 雇用形態別でみると、正社員の所定内給与は32万1,600円と前年からほぼ横ばいだったのに対し、非正社員は同0.5%減の21万800円で、賃金格差は広がりました。
 また、短時間勤務をするアルバイトや契約社員の平均時給額は同2.0%増の1,096円で、過去最高でした。男性は同1.8%増の1,154円で、女性が同1.9%増の1,074円でした。

 これを男女別・年齢階級別でみると、男性、女性ともに、20~24歳以降で1,000円を超えており、最も賃金が高い年齢階級は、男性では60~64歳で1,273円、女性では30~34歳および35~39歳で1,137円となっています。

<出典:日本法令 https://www.horei.co.jp/>

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