今年の2017度も大幅な引上げとなった地域別最低賃金

2020年1月28日

今年の2017度も大幅な引上げとなった地域別最低賃金

 最低賃金制度は、最低賃金法に基づいて国が賃金の最低限度を定め、企業はその額以上の賃金を従業員へ支払わなければならないとする制度です。最低賃金には、都道府県ごとに定められる「地域別最低賃金」と特定の産業を対象に定められる「特定(産業別)最低賃金」があります。この地域別最低賃金は、毎年10月頃より改定されますが、今年も9月から順次、その金額と発効日が発表され、先日、下表の通りその金額が確定しました。

平成29年度の地域別最低賃金

都道府県名 答申最低賃金
時間額※1【円】
引上げ額【円】 発効予定年月日
北海道 810 24 10月1日
青森 738 22 10月6日
岩手 738 22 10月1日
宮城 772 24 10月1日
秋田 738 22 10月1日
山形 739 22 10月6日
福島 748 22 10月1日
茨城 796 25 10月1日
栃木 800 25 10月1日
群馬 783 24 10月7日
埼玉 871 26 10月1日
千葉 868 26 10月1日
東京 958 26 10月1日
神奈川 956 26 10月1日
新潟 778 25 10月1日
富山 795 25 10月1日
石川 781 24 10月1日
福井 778 24 10月1日
山梨 784 25 10月14日
長野 795 25 10月1日
岐阜 800 24 10月1日
静岡 832 25 10月4日
愛知 871 26 10月1日
三重 820 25 10月1日
滋賀 813 25 10月5日
京都 856 25 10月1日
大阪 909 26 9月30日
兵庫 844 25 10月1日
奈良 786 24 10月1日
和歌山 777 24 10月1日
鳥取 738 23 10月6日
島根 740 22 10月1日
岡山 781 24 10月1日
広島 818 25 10月1日
山口 777 24 10月1日
徳島 740 24 10月5日
香川 766 24 10月1日
愛媛 739 22 10月1日
高知 737 22 10月13日
福岡 789 24 10月1日
佐賀 737 22 10月6日
長崎 737 22 10月6日
熊本 737 22 10月1日
大分 737 22 10月1日
宮崎 737 23 10月6日
鹿児島 737 22 10月1日
沖縄 737 23 10月1日
全国加重平均額 848 25

 平成29年3月28日に策定された「働き方改革実行計画」では、最低賃金について年率3%程度を目途として、名目GDP成長率にも配慮しつつ引上げていくとしており、この結果として、全国加重平均が1,000 円になることを目指しています。

 大幅な引上げが続いていますが、来年度以降もこの傾向が続くことが予想されます。新規で従業員を募集する際はもちろんのこと、既存従業員で最低賃金を下回っている者がいないか、確認が必要です。

参考リンク

厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/

※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。