平成26年最低賃金の各都道府県値決定、平均780円に

2017年9月22日

 厚生労働省は、平成26年度の地域別最低賃金(時給)の全国の加重平均額が、前年度比16円増(25年度は15円増)の780円になったと発表しました。

 最低賃金が前年対比16円となるのは過去最大の上げ幅になるそうです。昨年度に続き2年連続で2桁の増額となりました。

 都道府県別の上げ幅は経済規模に応じてA~Dの4ランクに分けられ、A(東京、神奈川、大阪など)は19円、B(埼玉、京都、兵庫など)は15円、C(北海道、福岡、奈良など)は14円、D(福島、徳島、愛媛など)は13円となっています。

 最低賃金で働いた場合の収入が生活保護支給水準を下回る「逆転現象」は、この現象が起きている5都道県(北海道、宮城、東京、兵庫、広島)全てで解消されるようです。逆転の地域がなくなるのは両者の比較を始めた20年度以来初めてとのことです。

 現在、最も低いのは沖縄県などの664円で、最も高い東京都の869円とは200円以上の差があり、都市部と地方の格差是正が今後の課題となっています。

平成26年度 各都道府県の最低賃金と発効予定年月日

 各都道府県の最低賃金と発効予定年月日は次の通りです。

都道府県名 答申最低賃金
時間額※1【円】
引上げ額【円】 発効予定年月日
北海道 748 14 10月8日
青森 679 14 10月24日
岩手 678 13 10月4日
宮城 710 14 10月16日
秋田 679 14 10月5日
山形 680 15 10月17日
福島 689 14 10月4日
茨城 729 16 10月4日
栃木 733 15 10月1日
群馬 721 14 10月5日
埼玉 802 17 10月1日
千葉 798 21 10月1日
東京 888 19 10月1日
神奈川 887 19 10月1日
新潟 715 14 10月4日
富山 728 16 10月1日
石川 718 14 10月5日
福井 716 15 10月4日
山梨 721 15 10月1日
長野 728 15 10月1日
岐阜 738 14 10月1日
静岡 765 16 10月5日
愛知 800 20 10月1日
三重 753 16 10月1日
滋賀 746 16 10月9日
京都 789 16 10月22日
大阪 838 19 10月5日
兵庫 776 15 10月1日
奈良 724 14 10月3日
和歌山 715 14 10月17日
鳥取 677 13 10月8日
島根 679 15 10月5日
岡山 719 16 10月5日
広島 750 17 10月1日
山口 715 14 10月1日
徳島 679 13 10月1日
香川 702 16 10月1日
愛媛 680 14 10月12日
高知 677 13 10月26日
福岡 727 15 10月5日
佐賀 678 14 10月4日
長崎 677 13 10月1日
熊本 677 13 10月1日
大分 677 13 10月4日
宮崎 677 13 10月16日
鹿児島 678 13 10月19日
沖縄 677 13 10月24日
全国加重平均額 764 15

最低賃金の決定方法