インターネットで企業の社会保険加入状況が検索できるようになりました

2020年1月28日

 平成28年10月1日から、パートタイマーへの社会保険の適用拡大が行われました。この適用拡大により、社会保険の被保険者が常時500人を超える「特定適用事業所」で勤務する、一定の条件に該当したパートタイマーについては、新たに社会保険に加入することになりました。

 そして、適用拡大と前後して、企業の社会保険の加入状況がインターネットで確認できる仕組みの運用が開始されました。そこで、これを含めた社会保険・労働保険の適用状況の検索方法を確認しておきましょう。

1.社会保険の適用事業所検索

 社会保険の適用事業所については、日本年金機構のホームページで検索することができ、「都道府県」、「検索方法(漢字検索・カナ検索・法人番号検索)」、「事業所名称」、「事業所所在地」等を入力することで、社会保険の適用状況のほか、特定適用事業所に該当しているかも確認することができます。また、現存事業所のみではなく、すでに何らか社会保険から脱退した事業所(全喪事業所)の検索もできる仕組みになっています。

【社会保険の適用事業所検索】

https://www.nenkin.go.jp/do/search_section/

2.労働保険の適用事業場検索

 労働保険の適用事業場については、かなり前から厚生労働省のホームページで検索することができ、「都道府県」、「検索方法(漢字検索・カナ検索)」、「事業主名」、「所在地」を入力することで、労災保険と雇用保険の適用状況を確認することができます。労働保険は社会保険よりも小さな事業場単位での適用となるため、事業主名(企業名)で検索することで、それぞれの事業場単位の適用が分かるようになっています。

【労働保険の適用事業所検索】

https://chosyu-web.mhlw.go.jp/LIC_D/do/D0101/01/Cmd

 

 先日、終了した臨時国会では、社会保険の被保険者が500人以下で特定適用事業所にはならない事業所についても会社と従業員の合意に基づき、任意でパートタイマーが社会保険に加入できる制度が成立しました。社会保険料の負担が大きくなる一方で、社会保険へ適正加入をしていることが安心して働くことのできる証明と考える労働者も増加しています。

 今後、これらの仕組みで事前に適用状況を確認して就職活動を行うという時代も近くに来ているかも知れません。自社について適正な加入が行われているのか、これを機に確認しておきましょう。

※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。