第二編　第三十三章　略取、誘拐及び人身売買の罪（刑法

　社会保険労務士事務所の菅野労務FP事務所（茨城県石岡市）が作成した法令の参照集で、可能な限りリンクでつないでいます。各ページ基本は章ごとのページにしています。

　未成年者を略取し、又は誘拐した者は、三月以上七年以下の懲役に処する。

　営利、わいせつ、結婚又は生命若しくは身体に対する加害の目的で、人を略取し、又は誘拐した者は、一年以上十年以下の懲役に処する。

　近親者その他略取され又は誘拐された者の安否を憂慮する者の憂慮に乗じてその財物を交付させる目的で、人を略取し、又は誘拐した者は、無期又は三年以上の懲役に処する。

２　人を略取し又は誘拐した者が近親者その他略取され又は誘拐された者の安否を憂慮する者の憂慮に乗じて、その財物を交付させ、又はこれを要求する行為をしたときも、前項と同様とする。

　所在国外に移送する目的で、人を略取し、又は誘拐した者は、二年以上の有期懲役に処する。

　人を買い受けた者は、三月以上五年以下の懲役に処する。

２　未成年者を買い受けた者は、三月以上七年以下の懲役に処する。

３　営利、わいせつ、結婚又は生命若しくは身体に対する加害の目的で、人を買い受けた者は、一年以上十年以下の懲役に処する。

４　人を売り渡した者も、前項と同様とする。

５　所在国外に移送する目的で、人を売買した者は、二年以上の有期懲役に処する。

　略取され、誘拐され、又は売買された者を所在国外に移送した者は、二年以上の有期懲役に処する。

　第二百二十四条、第二百二十五条又は前三条の罪を犯した者を幇助する目的で、略取され、誘拐され、又は売買された者を引き渡し、収受し、輸送し、蔵匿し、又は隠避させた者は、三月以上五年以下の懲役に処する。

２　第二百二十五条の二第一項の罪を犯した者を幇助する目的で、略取され又は誘拐された者を引き渡し、収受し、輸送し、蔵匿し、又は隠避させた者は、一年以上十年以下の懲役に処する。

３　営利、わいせつ又は生命若しくは身体に対する加害の目的で、略取され、誘拐され、又は売買された者を引き渡し、収受し、輸送し、又は蔵匿した者は、六月以上七年以下の懲役に処する。

４　第二百二十五条の二第一項の目的で、略取され又は誘拐された者を収受した者は、二年以上の有期懲役に処する。略取され又は誘拐された者を収受した者が近親者その他略取され又は誘拐された者の安否を憂慮する者の憂慮に乗じて、その財物を交付させ、又はこれを要求する行為をしたときも、同様とする。

　第二百二十四条、第二百二十五条、第二百二十五条の二第一項、第二百二十六条から第二百二十六条の三まで並びに前条第一項から第三項まで及び第四項前段の罪の未遂は、罰する。

　第二百二十五条の二又は第二百二十七条第二項若しくは第四項の罪を犯した者が、公訴が提起される前に、略取され又は誘拐された者を安全な場所に解放したときは、その刑を減軽する。

　第二百二十五条の二第一項の罪を犯す目的で、その予備をした者は、二年以下の懲役に処する。ただし、実行に着手する前に自首した者は、その刑を減軽し、又は免除する。

　第二百二十四条の罪及び同条の罪を幇助する目的で犯した第二百二十七条第一項の罪並びにこれらの罪の未遂罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。

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　第一編　総則

• 第一編　第一章　通則　（第一条～第八条）
• 第一編　第二章　刑　（第九条～第二十一条）
• 第一編　第三章　期間計算　（第二十二条～第二十四条）
• 第一編　第四章　刑の執行猶予　（第二十五条～第二十七条の七）
• 第一編　第五章　仮釈放　（第二十八条～第三十条）
• 第一編　第六章　刑の時効及び刑の消滅　（第三十一条～第三十四条の二）
• 第一編　第七章　犯罪の不成立及び刑の減免　（第三十五条～第四十二条）
• 第一編　第八章　未遂罪　（第四十三条～第四十四条）
• 第一編　第九章　併合罪　（第四十五条～第五十五条）
• 第一編　第十章　累犯　（第五十六条～第五十九条）
• 第一編　第十一章　共犯　（第六十条～第六十五条）
• 第一編　第十二章　酌量減軽　（第六十六条～第六十七条）
• 第一編　第十三章　加重減軽の方法　（第六十八条～第七十二条）

　第二編　罪

• 第二編　第一章　削除
• 第二編　第二章　内乱に関する罪　（第七十七条～第八十条）
• 第二編　第三章　外患に関する罪　（第八十一条～第八十九条）
• 第二編　第四章　国交に関する罪　（第九十条～第九十四条）
• 第二編　第五章　公務の執行を妨害する罪　（第九十五条～第九十六条の六）
• 第二編　第六章　逃走の罪　逃走の罪（第九十七条～第百二条）
• 第二編　第七章　犯人蔵匿及び証拠隠滅の罪　（第百三条～第百五条の二）
• 第二編　第八章　騒乱の罪　（第百六条～第百七条）
• 第二編　第九章　放火及び失火の罪　（第百八条～第百十八条）
• 第二編　第十章　出水及び水利に関する罪　（第百十九条～第百二十三条）
• 第二編　第十一章　往来を妨害する罪　（第百二十四条～第百二十九条）
• 第二編　第十二章　住居を侵す罪　（第百三十条～第百三十二条）
• 第二編　第十三章　秘密を侵す罪　（第百三十三条～第百三十五条）
• 第二編　第十四章　あへん煙に関する罪　（第百三十六条～第百四十一条）
• 第二編　第十五章　飲料水に関する罪　（第百四十二条～第百四十七条）
• 第二編　第十六章　通貨偽造の罪　（第百四十八条～第百五十三条）
• 第二編　第十七章　文書偽造の罪　（第百五十四条～第百六十一条の二）
• 第二編　第十八章　有価証券偽造の罪　（第百六十二条～第百六十三条）
• 第二編　第十八章の二　支払用カード電磁的記録に関する罪　（第百六十三条の二～第百六十三条の五）
• 第二編　第十九章　印章偽造の罪　（第百六十四条～第百六十八条）
• 第二編　第十九章の二　不正指令電磁的記録に関する罪　（第百六十八条の二～第百六十八条の三）
• 第二編　第二十章　偽証の罪　（第百六十九条～第百七十一条）
• 第二編　第二十一章　虚偽告訴の罪　（第百七十二条～第百七十三条）
• 第二編　第二十二章　わいせつ、強制性交等及び重婚の罪　（第百七十四条～第百八十四条）
• 第二編　第二十三章　賭博及び富くじに関する罪　（第百八十五条～第百八十七条）
• 第二編　第二十四章　礼拝所及び墳墓に関する罪　（第百八十八条～第百九十二条）
• 第二編　第二十五章　汚職の罪　（第百九十三条～第百九十八条）
• 第二編　第二十六章　殺人の罪　（第百九十九条～第二百三条）
• 第二編　第二十七章　傷害の罪　（第二百四条～第二百八条の二）
• 第二編　第二十八章　過失傷害の罪　（第二百九条～第二百十一条）
• 第二編　第二十九章　堕胎の罪　（第二百十二条～第二百十六条）
• 第二編　第三十章　遺棄の罪　（第二百十七条～第二百十九条）
• 第二編　第三十一章　逮捕及び監禁の罪　（第二百二十条～第二百二十一条）
• 第二編　第三十二章　脅迫の罪　（第二百二十二条～第二百二十三条）
• 第二編　第三十三章　略取、誘拐及び人身売買の罪　（第二百二十四条～第二百二十九条）
• 第二編　第三十四章　名誉に対する罪　（第二百三十条～第二百三十二条）
• 第二編　第三十五章　信用及び業務に対する罪　（第二百三十三条～第二百三十四条の二）
• 第二編　第三十六章　窃盗及び強盗の罪　（第二百三十五条～第二百四十五条）
• 第二編　第三十七章　詐欺及び恐喝の罪　（第二百四十六条～第二百五十一条）
• 第二編　第三十八章　横領の罪　（第二百五十二条～第二百五十五条）
• 第二編　第三十九章　盗品等に関する罪　（第二百五十六条～第二百五十七条）
• 第二編　第四十章　毀棄及び隠匿の罪　（第二百五十八条～第二百六十四条）