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健保法_03_1 [2023/05/22 16:51] – 作成 k.hasegawa健保法_03_1 [2023/08/23 20:47] (現在) – [第三十九条(資格の得喪の確認)] aizawa
行 1: 行 1:
-====== 第三章 被保険者 ======+====== 第三章 被保険者(健康保険法 ====== 
 + 
 + [[https://www.kannosrfp.com/|社会保険労務士事務所の菅野労務FP事務所(茨城県石岡市)]]が作成した法令等参照集で、可能な限りリンクでつないでいます。各ページ基本は章ごとのページにしています。
  
 ====== 第一節 資格 ====== ====== 第一節 資格 ======
行 12: 行 14:
 ===== 第三十二条 ===== ===== 第三十二条 =====
  
- 適用事業所が、第三条第三項各号に該当しなくなったときは、その事業所について前条第一項の認可があったものとみなす。+ 適用事業所が、[[健保法_01#第三条(定義)|第三条]]第三項各号に該当しなくなったときは、その事業所について[[健保法_03_1#第三十一条(適用事業所)|前条]]第一項の認可があったものとみなす。
  
 ===== 第三十三条 ===== ===== 第三十三条 =====
  
- 第三十一条第一項の事業所の事業主は、厚生労働大臣の認可を受けて、当該事業所を適用事業所でなくすることができる。+ [[健保法_03_1#第三十一条(適用事業所)|第三十一条]]第一項の事業所の事業主は、厚生労働大臣の認可を受けて、当該事業所を適用事業所でなくすることができる。
  
 2 前項の認可を受けようとするときは、当該事業所の事業主は、当該事業所に使用される者(被保険者である者に限る。)の四分の三以上の同意を得て、厚生労働大臣に申請しなければならない。 2 前項の認可を受けようとするときは、当該事業所の事業主は、当該事業所に使用される者(被保険者である者に限る。)の四分の三以上の同意を得て、厚生労働大臣に申請しなければならない。
行 28: 行 30:
 ===== 第三十五条(資格取得の時期) ===== ===== 第三十五条(資格取得の時期) =====
  
- 被保険者(任意継続被保険者を除く。以下この条から第三十八条までにおいて同じ。)は、適用事業所に使用されるに至った日若しくはその使用される事業所が適用事業所となった日又は第三条第一項ただし書の規定に該当しなくなった日から、被保険者の資格を取得する。+ 被保険者(任意継続被保険者を除く。以下この条から[[健保法_03_1#第三十八条(任意継続被保険者の資格喪失)|第三十八条]]までにおいて同じ。)は、適用事業所に使用されるに至った日若しくはその使用される事業所が適用事業所となった日又は[[健保法_01#第三条(定義)|第三条]]第一項ただし書の規定に該当しなくなった日から、被保険者の資格を取得する。
  
 ===== 第三十六条(資格喪失の時期) ===== ===== 第三十六条(資格喪失の時期) =====
  
- 被保険者は、次の各号のいずれかに該当するに至った日の翌日(その事実があった日に更に前条に該当するに至ったときは、その日)から、被保険者の資格を喪失する。 + 被保険者は、次の各号のいずれかに該当するに至った日の翌日(その事実があった日に更に[[健保法_03_1#第三十五条(資格取得の時期)|前条]]に該当するに至ったときは、その日)から、被保険者の資格を喪失する。 
-一 死亡したとき。 +  一 死亡したとき。 
-二 その事業所に使用されなくなったとき。 +  二 その事業所に使用されなくなったとき。 
-三 第三条第一項ただし書の規定に該当するに至ったとき。 +  三 [[健保法_01#第三条(定義)|第三条]]第一項ただし書の規定に該当するに至ったとき。 
-四 第三十三条第一項の認可があったとき。+  四 [[健保法_03_1#第三十三条|第三十三条]]第一項の認可があったとき。
  
 ===== 第三十七条(任意継続被保険者) ===== ===== 第三十七条(任意継続被保険者) =====
  
- 第三条第四項の申出は、被保険者の資格を喪失した日から二十日以内にしなければならない。ただし、保険者は、正当な理由があると認めるときは、この期間を経過した後の申出であっても、受理することができる。+ [[健保法_01#第三条(定義)|第三条]]第四項の申出は、被保険者の資格を喪失した日から二十日以内にしなければならない。ただし、保険者は、正当な理由があると認めるときは、この期間を経過した後の申出であっても、受理することができる。
  
-2 第三条第四項の申出をした者が、初めて納付すべき保険料をその納付期日までに納付しなかったときは、同項の規定にかかわらず、その者は、任意継続被保険者とならなかったものとみなす。ただし、その納付の遅延について正当な理由があると保険者が認めたときは、この限りでない。+2 [[健保法_01#第三条(定義)|第三条]]第四項の申出をした者が、初めて納付すべき保険料をその納付期日までに納付しなかったときは、同項の規定にかかわらず、その者は、任意継続被保険者とならなかったものとみなす。ただし、その納付の遅延について正当な理由があると保険者が認めたときは、この限りでない。
  
 ===== 第三十八条 (任意継続被保険者の資格喪失) ===== ===== 第三十八条 (任意継続被保険者の資格喪失) =====
  
  任意継続被保険者は、次の各号のいずれかに該当するに至った日の翌日(第四号から第六号までのいずれかに該当するに至ったときは、その日)から、その資格を喪失する。  任意継続被保険者は、次の各号のいずれかに該当するに至った日の翌日(第四号から第六号までのいずれかに該当するに至ったときは、その日)から、その資格を喪失する。
-  * 記号なしリスト一 任意継続被保険者となった日から起算して二年を経過したとき。 +  * 一 任意継続被保険者となった日から起算して二年を経過したとき。 
-  * 記号なしリスト二 死亡したとき。 +  * 二 死亡したとき。 
-  * 記号なしリスト三 保険料(初めて納付すべき保険料を除く。)を納付期日までに納付しなかったとき(納付の遅延について正当な理由があると保険者が認めたときを除く。)。 +  * 三 保険料(初めて納付すべき保険料を除く。)を納付期日までに納付しなかったとき(納付の遅延について正当な理由があると保険者が認めたときを除く。)。 
-  * 記号なしリスト四 被保険者となったとき。 +  * 四 被保険者となったとき。 
-  * 記号なしリスト五 船員保険の被保険者となったとき。 +  * 五 船員保険の被保険者となったとき。 
-  * 記号なしリスト六 後期高齢者医療の被保険者等となったとき。 +  * 六 後期高齢者医療の被保険者等となったとき。 
-  * 記号なしリスト七 任意継続被保険者でなくなることを希望する旨を、厚生労働省令で定めるところにより、保険者に申し出た場合において、その申出が受理された日の属する月の末日が到来したとき。+  * 七 任意継続被保険者でなくなることを希望する旨を、厚生労働省令で定めるところにより、保険者に申し出た場合において、その申出が受理された日の属する月の末日が到来したとき。
  
 ===== 第三十九条(資格の得喪の確認) ===== ===== 第三十九条(資格の得喪の確認) =====
  
- 被保険者の資格の取得及び喪失は、保険者等(被保険者が協会が管掌する健康保険の被保険者である場合にあっては厚生労働大臣、被保険者が健康保険組合が管掌する健康保険の被保険者である場合にあっては当該健康保険組合をいう。第百六十四条第二項及び第三項、第百十条第一項、第二項及び第並びに第百八十一条第一項を除き以下同じ。)の確認によって、その効力を生ずる。ただし、第三十六条第四号に該当したことによる被険者の資格の喪失並びに任意継続被保険者の資格の取得及び喪失は、この限りでない。 + 被保険者の資格の取得及び喪失は、保険者等(被保険者が協会が管掌する健康保険の被保険者である場合にあっては厚生労働大臣、被保険者が健康保険組合が管掌する健康保険の被保険者である場合にあっては当該健康保険組合をいう。[[健保法_07#第百六十四条(保険料の納付)|第百]]第二項及び第項、[[健保法_07#八十条(保険等の督促及び滞納処分)|八十条]]第一項、第二項及び第四項びに[[健法_07#八十一条(延滞金|第百八十一条]]第一項を除き、以下同じ。)の確認よって、その効力を生ずる。ただし、[[健法_03_1#条(資格喪失時期|第三十]]第四に該当したことによる被保険者の資格喪失並びに任意継続被保険者の資格の取得及び喪失は、このりでない。
- +
-2 前項の確認は、第四十八条の規定による届出若しくは第五十一条第一項の規定による請求により、又は職権で行うものとする。 +
- +
-3 第一項の確認については、行政手続(平成五年法律第八十八号)第三章(第十二条及び第十四条を除く。)の規定は、適用しない。 +
- +
-====== 第二節 標準報酬月額及び標準賞与額 ====== +
- +
-===== 第四十条(標準報酬月額) ===== +
- +
- 標準報酬月額は、被保険者の報酬月額に基づき、次の級区分(次項規定により等級区分の改定が行われたときは、改定後の等級区分)によって定める。 +
- +
-標準報酬月額等級 +
-標準報酬月額 +
-報酬月額 +
-一級 +
-、〇〇〇円 +
-六三、〇〇〇円未満 +
-第二級 +
-六八、〇〇〇円 +
-六三、〇〇〇円以上七三、〇〇〇円未満 +
-第三級 +
-七八、〇〇〇円 +
-七三、〇〇〇円以上八三、〇〇〇円未満 +
-第四級 +
-八八、〇〇〇円 +
-八三、〇〇〇円以上九三、〇〇〇円未満 +
-第五級 +
-九八、〇〇〇円 +
-九三、〇〇〇円以上一〇一、〇〇〇円未満 +
-第六級 +
-一〇四、〇〇〇円 +
-一〇一、〇〇〇円以上一〇七、〇〇〇円未満 +
-第七級 +
-一一〇、〇〇〇円 +
-一〇七、〇〇〇円以上一一四、〇〇〇円未満 +
-第八級 +
-一一八、〇〇〇円 +
-一一四、〇〇〇円以上一二二、〇〇〇円未満 +
-第九級 +
-一二六、〇〇〇円 +
-一二二、〇〇〇円以上一三〇、〇〇〇円未満 +
-第一〇級 +
-一三四、〇〇〇円 +
-一三〇、〇〇〇円以上一三八、〇〇〇円未満 +
-第一一級 +
-一四二、〇〇〇円 +
-一三八、〇〇〇円以上一四六、〇〇〇円未満 +
-第一二級 +
-一五〇、〇〇〇円 +
-一四六、〇〇〇円以上一五五、〇〇〇円未満 +
-第一三級 +
-一六〇、〇〇〇円 +
-一五五、〇〇〇円以上一六五、〇〇〇円未満 +
-第一四級 +
-一七〇、〇〇〇円 +
-一六五、〇〇〇円以上一七五、〇〇〇円未満 +
-第一五級 +
-一八〇、〇〇〇円 +
-一七五、〇〇〇円以上一八五、〇〇〇円未満 +
-第一六級 +
-一九〇、〇〇〇円 +
-一八五、〇〇〇円以上一九五、〇〇〇円未満 +
-第一七級 +
-二〇〇、〇〇〇円 +
-一九五、〇〇〇円以上二一〇、〇〇〇円未満 +
-第一八級 +
-二二〇、〇〇〇円 +
-二一〇、〇〇〇円以上二三〇、〇〇〇円未満 +
-第一九級 +
-二四〇、〇〇〇円 +
-二三〇、〇〇〇円以上二五〇、〇〇〇円未満 +
-第二〇級 +
-二六〇、〇〇〇円 +
-二五〇、〇〇〇円以上二七〇、〇〇〇円未満 +
-第二一級 +
-二八〇、〇〇〇円 +
-二七〇、〇〇〇円以上二九〇、〇〇〇円未満 +
-第二二級 +
-三〇〇、〇〇〇円 +
-二九〇、〇〇〇円以上三一〇、〇〇〇円未満 +
-第二三級 +
-三二〇、〇〇〇円 +
-三一〇、〇〇〇円以上三三〇、〇〇〇円未満 +
-第二四級 +
-三四〇、〇〇〇円 +
-三三〇、〇〇〇円以上三五〇、〇〇〇円未満 +
-第二五級 +
-三六〇、〇〇〇円 +
-三五〇、〇〇〇円以上三七〇、〇〇〇円未満 +
-第二六級 +
-三八〇、〇〇〇円 +
-三七〇、〇〇〇円以上三九五、〇〇〇円未満 +
-第二七級 +
-四一〇、〇〇〇円 +
-三九五、〇〇〇円以上四二五、〇〇〇円未満 +
-第二八級 +
-四四〇、〇〇〇円 +
-四二五、〇〇〇円以上四五五、〇〇〇円未満 +
-第二九級 +
-四七〇、〇〇〇円 +
-四五五、〇〇〇円以上四八五、〇〇〇円未満 +
-第三〇級 +
-五〇〇、〇〇〇円 +
-四八五、〇〇〇円以上五一五、〇〇〇円未満 +
-第三一級 +
-五三〇、〇〇〇円 +
-五一五、〇〇〇円以上五四五、〇〇〇円未満 +
-第三二級 +
-五六〇、〇〇〇円 +
-五四五、〇〇〇円以上五七五、〇〇〇円未満 +
-第三三級 +
-五九〇、〇〇〇円 +
-五七五、〇〇〇円以上六〇五、〇〇〇円未満 +
-第三四級 +
-六二〇、〇〇〇円 +
-六〇五、〇〇〇円以上六三五、〇〇〇円未満 +
-第三五級 +
-六五〇、〇〇〇円 +
-六三五、〇〇〇円以上六六五、〇〇〇円未満 +
-第三六級 +
-六八〇、〇〇〇円 +
-六六五、〇〇〇円以上六九五、〇〇〇円未満 +
-第三七級 +
-七一〇、〇〇〇円 +
-六九五、〇〇〇円以上七三〇、〇〇〇円未満 +
-第三八級 +
-七五〇、〇〇〇円 +
-七三〇、〇〇〇円以上七七〇、〇〇〇円未満 +
-第三九級 +
-七九〇、〇〇〇円 +
-七七〇、〇〇〇円以上八一〇、〇〇〇円未満 +
-第四〇級 +
-八三〇、〇〇〇円 +
-八一〇、〇〇〇円以上八五五、〇〇〇円未満 +
-第四一級 +
-八八〇、〇〇〇円 +
-八五五、〇〇〇円以上九〇五、〇〇〇円未満 +
-第四二級 +
-九三〇、〇〇〇円 +
-九〇五、〇〇〇円以上九五五、〇〇〇円未満 +
-第四三級 +
-九八〇、〇〇〇円 +
-九五五、〇〇〇円以上一、〇〇五、〇〇〇円未満 +
-第四四級 +
-一、〇三〇、〇〇〇円 +
-一、〇〇五、〇〇〇円以上一、〇五五、〇〇〇円未満 +
-第四五級 +
-一、〇九〇、〇〇〇円 +
-一、〇五五、〇〇〇円以上一、一一五、〇〇〇円未満 +
-第四六級 +
-一、一五〇、〇〇〇円 +
-一、一一五、〇〇〇円以上一、一七五、〇〇〇円未満 +
-第四七級 +
-一、二一〇、〇〇〇円 +
-一、一七五、〇〇〇円以上一、二三五、〇〇〇円未満 +
-第四八級 +
-一、二七〇、〇〇〇円 +
-一、二三五、〇〇〇円以上一、二九五、〇〇〇円未満 +
-第四九級 +
-一、三三〇、〇〇〇円 +
-一、二九五、〇〇〇円以上一、三五五、〇〇〇円未満 +
-第五〇級 +
-一、三九〇、〇〇〇円 +
-一、三五五、〇〇〇円以上 +
- +
-2 毎年三月三一日における標準報酬月額等級の最高等級に該当する被保険者数の被保険者総数に占める割合が百分の一・五を超える場合において、その状態が継続すると認められるときは、その年の九月一日から、政令で、当該最高等級の上に更に等級を加える標準報酬月額の等級区分の改定を行うことができる。ただし、その年の三月三十一日において、改定後の標準報酬月額等級の最高等級に該当する被保険者数の同日における被保険者総数に占める割合が百分の〇・五を下回ってはならない。 +
- +
-3 厚生労働大臣は、前項の政令の制定又は改正について立案を行う場合には、社会保障審議会の意見を聴くものとする。 +
- +
-===== 第四十一条(定時決定) ===== +
- +
- 保険者等は、被保険者が毎年七月一日現に使用される事業所において同日前三月間(その事業所で継続して使用された期間に限るものとし、かつ、報酬支払の基礎となった日数が十七日(厚生労働省令で定める者にあっては、十一日。第四十三条第一項、第四十三条の第一項及び第四十三条の三第一において同じ。)未満である月があるときは、その月を除く。)に受けた報酬の総額をその期間の月数で除して得た額を報酬月額として、標準報酬月額を決定する。 +
- +
-2 前項の規定によって決定された標準報酬月額は、その年の九月から翌年の八月までの各月の標準報酬月額とする。 +
- +
-3 第一項の規定は、六月一日から七月一日までの間に被保険者の資格を取得した者及第四十三条、第四十三条の二又は第四十三条の三の規定より七月から九月までのいずれかの月から標準報酬月額を改定され、又は改定されるべき被険者については、その年に限り適用しない。 +
- +
-===== 四十二条(被保険者の資格を取得した際の決定) ===== +
- +
- 保険者等は、被保険者の資格を取得した者があるときは、次に掲げる額を報酬月額として、標準報酬月額を決定する。 +
-一 月、週その他一定期間によって報酬が定められる場合には、被保険者の資格を取得した日の現在の報酬の額をその期間の総日数で除して得た額の三十倍に相当する額 +
-二 日、時間、出来高又は請負によって報酬が定められる場合には、被保険者の資格を取得した月前一月間に当該事業所で、同様の業務に従事し、かつ、同様の報酬を受ける者が受けた報酬の額を平均した額 +
-三 前二号の規定によって算定することが困難であるものについては、被保険者の資格を取得した月前一月間に、その地方で、同様の業務に従事し、かつ、同様の報酬を受ける者が受けた報酬の額 +
-四 前三号のうち二以上に該当する報酬を受ける場合には、それぞれについて、前三号の規定によって算定した額の合算額 +
- +
-2 前項の規定によって決定された標準報酬月額は、被保険者の資格を取得した月からその年の月(六月一日から十二月三十一日までの間に被保険者の資格を取得した者については、翌年の八月)までの各月の標準報酬月額とする。 +
- +
-===== 第四十三条(改定) ===== +
- +
- 保険者等は、被保険者が現に使用される事業所において継続した三月間(各月とも、報酬支払の基礎となった日数が、十七日以上でなければならない。)に受けた報酬の総額を三で除して得た額が、その者の標準報酬月額の基礎となった報酬月額に比べて、著しく高低を生じた場合において、必要があると認めるときは、その額を報酬月額として、その著しく高低を生じた月の翌月から、標準報酬月額を改定することができる。 +
- +
-2 前項の規定によって改定された標準報酬月額は、その年の月(七月から二月までのいずれかの月から改定されたものについては、翌年の八月)までの各月の標準報酬月額とする。 +
- +
-===== 第四十三条の二(育児休業等を終了した際の改定) ===== +
- +
- 保険者等は、育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(平成三年法律第七十六号)第二条第号に規定する育児休業、同法第二十三条第二項の育児休業に関する制度に準ずる措置若しくは同法第二十四条第一項(第二号に係る部分に限る。)の規定により同項第二号に規定する育児休業に関する制度に準じて講ずる措置による休業又は政令で定める法令に基づく育児休業(以下「育児休業等」という。)を終了した被保険者が、当該育児休業等を終了した日(以下この条において「育児休業等終了日」という。)において当該育児休業等に係る三歳に満たない子を養育する場合において、その使用される事業所の事業主を経由して厚生労働省令で定めるところにより保険者等に申出をしたときは、第四十一条の規定にかかわらず、育児休業等終了日の翌日が属する月以後三月間(育児休業等終了日の翌日において使用される事業所で継続して使用された期間に限るものとし、かつ、報酬支払の基礎となった日数が十七日未満である月があるときは、その月を除く。)に受けた報酬の総額をその期間の月数で除して得た額を報酬月額として、標準報酬月額を改定する。ただし、育児休業等終了日の翌日に次条第一項に規定する産前産後休業を開始している被保険者は、この限りでない。 +
- +
-2 前項の規定によって改定された標準報酬月額は、育児休業等終了日の翌日から起算して二月を経過した日の属する月の翌月からその年の八月(当該翌月が七月から十二月までのいずれかの月である場合は、翌年の八月)までの各月の標準報酬月額とする。 +
- +
-===== 第四十三条の三(産前産後休業を終了した際の改定) ===== +
- +
- 保険者等は、産前産後休業(出産の日(出産の日が出産の予定日後であると出産の予定日)以前四十二日(多胎妊娠の場合においては、九十八日)から出産の日後五十六日までの間において労務に服さないこと(妊娠又は出産に関する事由を理由として労務に服さない場合に限る。)をいう。以下同じ。)を終了した被保険者が、当該産前産後休業を終了した日(以下こおいて「産前産後休業終了日」という。)において当該産前産後休業に係る子を養育する場合において、その使用される事業所の事業主経由して厚労働省令で定めるところにより保険者等に申出をしたときは、第四十一条の規定にかかわら、産前産後休業終了日の翌日が属する月以後三月間(産前産後休業終了日の翌日において使用される事業所で継続して使用された期間に限るものとし、かつ、報酬支払の基礎となった日数が十七日未満である月があるときは、その月を除く。)に受けた報酬の総額をその期間の月数で除して得た額を報酬月額として、標準報酬月額を改定する。ただし、産前産後休業終了日の翌日に育児休業等を開始している被険者は、この限りでない。 +
- +
-2 前項の規定によって改定された標準報酬月額は、産前産後休業終了日の翌日から起算して二月を経過した日の属する月の翌月からその年の八月(当該翌月が七月から十二月までのいずれかの月である場合は、翌年の八月)までの各月の標準報酬月額とする。 +
- +
-===== 条(報酬月額算定の特例) ===== +
- +
- 保険者等は、被保険者の報酬月額が、四十一条第一項、第四十二条第一項、第四十条の二第一項若しくは前条第一項の規定によって算定することが困難であるとき、又は第四第一項、第四十二条第一項、第四十三条第一項、第四十三条の二第一項若しくは前条第一項の規定よって算定した額が著しく不当であると認めるときは、これらの規定にかかわらず、その算定する額を当被保険者の報酬月額とする。 +
- +
-2 前項の場合において、保険者が健康保険組合であるときは、同項の算定方法は、規約で定めなければならない。 +
- +
-3 同時に二以上の事業所で報酬を受ける被保険者について報酬月額を算定する場合においては、各事業所について、第四十一条第一項、第四十二条第一項、第四十三条第一項、第四十三条の二第一項若しくは前条第一項又は第一項の規定によって算定した額の合算額をその者の報酬月額とする。 +
- +
-===== 第四十五条(標準賞与額の決定) ===== +
- +
- 保険者等は、被保険者が賞与を受けた月において、その月に該被保険者が受けた賞与額に基づき、これに千円未満の端数を生じたときは、これを切り捨てて、その月における標準賞与額を決定する。ただ、その月に当該被保険者が受け賞与によりその年度(毎年四月一日から翌年三月三十一日までをいう。以下同じ。)における標準賞与額の累計額が五百七十三万円(第四十条第二項の規定による標準報酬月額の等級区分の改定が行われたときは、政令で定める額。以下この項において同じ。)を超えることとなる場合は、当該累計額が五百七十三万円となるうその月の標準賞与額を決定し、その年度においてその月の翌月以降に受け賞与の標準賞与額は零とする。 +
- +
-2 第四十条第三項の規定は前項の政令の制定又は改正について、前条の規定は標準賞与額の算定について準用する。 +
- +
-===== 第四十六条(現物給与の価額) ===== +
- +
- 報酬又は賞与の全部又は一部が、通貨以外のもので支払われる場合においては、その価額は、その地方の時価によって、厚生労働大臣が定める。 +
- +
-2 健康保険組合は、前項の規定にかかわらず、規約で別段の定めをすることができる。 +
- +
-===== 第四十七条(任意継続被保険者の標準報酬月額) ===== +
- +
- 任意継続被保険者の標準報酬月額については、第四十一条から第四十四条までの規定にかかわらず、次の各号に掲げる額のうちいずれか少ない額をもって、その者の標準報酬月額とする。 +
-一 当該任意継続被保険者が被保険者の資格喪失したときの標準報酬月額 +
-二 前年(一月から三月までの標準報酬月額ついては、前々年)の九月三十日における当該任意継続被保険者の属する保険者が管掌する全被保険者の同月の標準報酬月額を平均した額(健康保険組合が当該平均した額の範囲内においてその規約で定めた額があるときは、当該規約で定めた額)を標準報酬月額の基礎となる報酬月額とみなしたときの標準報酬月額 +
- +
-2 保険者が健康保険組合である場合においては、前項の規定にかかわらず、同項第一号に掲げる額が同項第二号に掲げる額を超える任意継続被保険者について、規約で定めるところにより、同項第一号に掲げる額(当該健康保険組合が同項第二号に掲げる額を超え同項第一号に掲げる額未満の範囲内においてその規約で定めた額があるときは、当該規約で定めた額を標準報酬月額の基礎となる報酬月額とみなしたときの標準報酬月額)をその者の標準報酬月額とすることができる。 +
- +
-====== 第三節 届出等 ====== +
- +
-===== 第四十八条(届出) ===== +
- +
- 適用事業所の事業主は、厚生労働省令で定めるところにより、被保険者の資格の取得及び喪失並びに報酬月額及び賞与額に関する事項を保険者等に届け出なければならない。 +
- +
-===== 第四十九条(通知) ===== +
- +
- 厚生労働大臣、第三十三条第一項の規定による認可を行ったときは、その旨を当該事業主に通知するものとし、保険者等は、第三十九条第一項の規定による確認又は標準報酬(標準報酬月額及び標準賞与額をいう。以下同じ。)の決定若しくは改定を行ったときは、その旨を当該事業主に通知しなければならない。 +
- +
-2 事業主は、前項の通知があったときは、速やかに、これを被保険者又は被保険者であった者に通知しなければならない。 +
- +
-3 被保険者が被保険者資格を喪失した場合において、その者の所在が明らかでないため前項の通知をすることができないときは、事業主は、厚生労働大臣又は保険者等にその旨を届け出なければならない。 +
- +
-4 厚生労働大臣は、前項の届出があったときは、所在が明らかでない者について第一項の規定によ事業主に通知した事項を公告するものとし、保険者等は、前項の届出があったときは、所在が明らかない者について第一項の規定により事業主に通知した事項を公告しなければならない。 +
- +
-5 厚生労働大臣は、事業所が廃止された場合その他やむを得ない事情のため第一項の通知をすることができない場合においては、同項の通知に代えて、その通知すべき事項を公告するものとし、保険者等は、事業所が廃止された場合その他やむを得ない事情のため同項の通知をすることができない場合においては、同項の通知に代えて、その通知すべき事項を公告しなければならない。 +
- +
-===== 第五十条 ===== +
- 保険者等は、第四十八条の規定による届出があった場合において、その届出に係る事実がないと認めるときは、その旨をその届出をした事業主に通知しなければならない。+
  
-2 前条第二項から第五項までの規定前項通知について準用する。+2 前項の確認は、[[健保法_03_3#第四十八(届出)|四十八条]]の規定による届出若しくは[[健保法_03_3#第五十一条(確認の請求)|第五十一条]]第一項の規定による請求により又は職権で行うもする。
  
-===== 五十条(確認の請求) =====+3 第一項の確認については、[[https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=405AC0000000088#Mp-Ch_3|行政手続法(平成五年法律第八十八号第三章]]([[https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=405AC0000000088#Mp-At_12|第十二条]]及び[[https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=405AC0000000088#Mp-At_14|第十四条]]を除く。)の規定は、適用しない。
  
- 被保険者又は被保険者であった者は、いつでも、第三十九条第一項規定による確認を請求することができる。+===== 健康保険関連ページ =====
  
-2 保険者等前項規定よる請求があった場合において、そ請求に係る事実がないと認めるときは、そ請求を却下しなければならない。+  * [[健康保険法|健康保険法トップへ]] 
 +  * [[健保法_01|第一章 総則]] (第一条~第三条) 
 +  * [[健保法_02_1|第二章 保険者]] 
 +  *  [[健保法_02_1#第一節 通則|第一節 通則]] (第四条~第七条) 
 +  *  [[健保法_02_2|第二節 全国健康保険協会]] (第七条の二~第七条の四十二) 
 +  *  [[健保法_02_3|第三節 健康保険組合]] (第八条~第三十条) 
 +  * [[健保法_03_1|第三章 被保険者]] 
 +  *  [[健保法_03_1#第一節 資格|第一節 資格]] (第三十一条~第三十九条) 
 +  *  [[健保法_03_2|第二節 標準報酬月額及び標準賞与額]] (第四十条~第四十七条) 
 +  *  [[健保法_03_3|第三節 届出]] (第四十八条~第五十一条の二) 
 +  * [[健保法_04_1|第四章 保険給付]] 
 +  *  [[健保法_04_1#第一節 通則|第一節 通則]] (第五十二条~第六十二条) 
 +  *  [[健保法_04_2_1#第二節 療養の給付及び入院時食事療養費等の支給|第二節 療養の給付及び入院時食事療養費等の支給]] 
 +  *   [[健保法_04_2_1#第一款 療養の給付並びに入院時食事療養費入院時生活療養費、保険外併用療養費及び療養費の支給|第一款 療養給付並び入院時食事療養費、入院時生活療養費、保険外併用療養費及び療養費の支給]] (第六十三条~第八十七条) 
 +  *   [[健保法_04_2_2|第二款 訪問看護療養費の支給]] (第八十八条~第九十六条) 
 +  *   [[健保法_04_2_2#第三款 移送費の支給|第三款 移送費の支給]] (第九十七条) 
 +  *   [[健保法_04_2_2#第四款 補則|第四款 補則]] (第九十八条) 
 +  *  [[健保法_04_3|第三節 傷病手当金、埋葬料、出産育児一時金及び出産手当金の支給]] (第九十九条~第百九条) 
 +  *  [[健保法_04_4|第四節 家族療養費、家族訪問看護療養費、家族移送費、家族埋葬料及び家族出産育児一時金の支給]] (第百十条~第百十四条) 
 +  *  [[健保法_04_5|第五節 高額療養費及び高額介護算療養費の支給]] (第百十五条・第百十五条の二) 
 +  *  [[健保法_04_6|第六節 保険給付の制限]] (第百十六条~第百二十二条) 
 +  * [[健保法_05_1|第五章 日雇特例被保険者関する特例]] 
 +  *  [[健保法_05_1#第一節 日雇特例被保険者保険の保険者|第一節 日雇特例被保険者の保険の保険者]] (第百二十三条) 
 +  *  [[健保法_05_2|第二節 標準賃金日額等]] (第百二十四条~第百二十六条) 
 +  *  [[健保法_05_3|第三節 日雇特例被保険者に係る保険給付]] (第百二十七条~第百四十九条) 
 +  * [[健保法_06|第六章 保健業及び福祉事業]] (第百五十条~第百五十条の十) 
 +  * [[健保法_07|第七章 費用の負担]] (第百五十一条~第百八十三条) 
 +  * [[健保法_08|第八章 健康保険組合連合会]] (第百八十四条~第百八十八条) 
 +  * [[健保法_09|第九章 不服申立て]] (第百八十九条~第百九十二条) 
 +  * [[健保法_10|第十章 雑則]] (第百九十三条~第二百七条) 
 +  * [[健保法_11|第十一章 罰則]] (第二百七条二~第二百二十二条)
  
-===== 第五十一条二(情報の提供等) =====+{{page>[労働基準法]#[全体関連ページ]}}
  
- 厚生労働大臣は、協会に対し、厚生労働省令で定めるところにより、被保険者の資格に関する事項、標準報酬に関する事項その他協会の業務の実施に関して必要な情報の提供を行うものとする。 
健保法_03_1.1684741906.txt.gz · 最終更新: 2023/05/22 16:51 by k.hasegawa

菅野労務FP事務所(茨城県石岡市の社会保険労務士事務所)