広い業務守備範囲、多種類・少量に伴う辛さ
社会保険労務士関係の業務、人事労務や総務の業務を語る時に、センスの良い方でないと、なかなか業務習熟がしずらいということが挙げられます。その理由は、広い業務の守備範囲であり、多種類・少量に伴う辛さがあるということが特徴です。
経験の浅い人は、同じことを繰り返し多数行うのがスキル習熟の早道ですが、業務の性質がそれを許さなかったりします。
具体的にとある一日を見てイメージを共有いたしましょう。
具体的にとある一日の流れ
当日の予定が次のようだったとします。
- 退社の手続き
- 入社の手続き
- 給与計算2社分
- 新規法人顧客のソフトへの登録など
- 書類のデータ取り
- 書類ファイリング
この予定を処理しようとしていると、急遽顧問先のお客さんから「労災」の連絡が来たりします。人命第一なので、急遽優先順位は変動し、労災対応を一番に行います。
そうしているうちに、顧問先のお客さまから、退社職員が労働基準監督署に行って、解雇無効の申立てをしているのですが、どうしたら良いのでしょうという質問が来たりします。これも緊急案件として優先順位が突如高くなります。
そしたら、やはり顧問先のお客さんから、従業員さんが親の介護で「介護休業」を取得したいと相談に来たのですが、対応を教えてくださいという質問がきたりします。従業員さんも早く目途を付けたいので、待たせているので、これまた緊急処理です。
なんとかかんとか案件をこなして、先が見えてやれやれと思っていたら、続いてまた顧問先のお客さんから、ハローワークで「求人の労働条件が不適正なので受理できないと言われました。どうしたら良いでしょう?」という質問が来ます。
慌ててFAXをいただき、求人内容の検証をして、策を電話で打合せし、「次回は事前に求人のご相談をお願いしますね。(何回か伝えてるんだが...)」とやりとりしていたら、午前中が終わってしまったということも、よくあるわけです。
お昼を挟んで、急いで本日の予定業務の処理しようと思っていたら、新規の来客があり、質問をこなしているうちにかなり追い込まれた状態となり、離職と給与計算だけは何としても終わらさなければいけないので、慌てて処理を急いだら、離職手続きにミスが発覚してやり直し、そして給与計算でもミスが判明して、これまたやり直し、それもこれも落ち着いて業務に集中できなかったから、などという一日がざらです。
保険会社の営業所に似ている風景
代表の菅野は、元生命保険会社で営業所長をしておりましたが、その時の状況とよく似ています。一言で言うと、弾丸が常に飛び交っている戦場のような感じだということです。
朝に朝礼や打合せ、高額契約の営業同行、昼の営業活動同行、戻ったら入院の連絡があり急ぎ対応、そしたらクレームが入り、急遽クレーム対応を行ったりします。そして夕方の採用面接に慌てて戻ってきたと思ったら、会社から今月の営業成績最終見込を急ぎ報告を求められているので、所属員との面談を10人こなし、重点的打合せを行ったら、急ぎ報告書を作成していると、社員から採用候補者を連れて行くとか、高額契約者の御礼訪問を急ぎ依頼されたりと、それはもう戦場のような毎日でした。
それと同じような状況が、社会保険・雇用保険・労災保険手続や給与計算や労務管理上起きてきます。これは社会保障制度に密着している以上やむをえないような気がします。
求めるスキル・適格性の一つは「反射神経の良さ・鋭さ」
そうなると、当社で要求する適性の一つに、「反射神経の良さ・鋭さ」が挙げられます。
物事をパッパッと手際よく整然と処理していく力が求められます。
そして物事は単純でも無いので、制度や状況を良く把握して理解して正解を導く力量も求められることになります。すなわち判断力も同等に求められるのです。
一面でスキルアップに、当社の環境は最高なところがあります。
ただ初心者には、広い業務の守備範囲、多種類・少量に伴う辛さが、なかなか力量アップにつながってこない苦しさもあろうかと考えています。
達成感・貢献の実感・顧客密着感は強い
トラブル処理が好きな人、人間に強い興味のある人、社会保障制度に強い関心のある方でないと、なかなか難しいものがあるかも知れません。
しかし、克服したときの達成感やお客さまとの密着感、そして貢献できている実感は強いものがあります。
こうしたことをやりがいと感じれる方からの応募をお待ちしています。
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更新日:2018年12月01日