
海外の年金状況
海外の年金状況
海外に学ぶ年金制度
2006年06月05日
ここでは保険先進国のアメリカと福祉国家で名高いスウェーデンの年金制度を比較・紹介します。
各国年金制度概要
<アメリカ>
高齢化の進展や出生率の長期的な低下によって、社会保障年金の受給者に対する現役世代の割合が、現在の3.4人に1人から2050年には2人に1人になることが予想されています。
こうした中で、現行制度のままでは、ベビーブーマーが年金受給世代となる2010年代以降、年金財政が厳しいものとなることが予想されています。具体的には、2016年に支出が収入を上回り、2038年には積立金が枯渇し、現行制度で予定される給付の全てを支給することができない状況となることが見込まれています。かねてより、こうした長期の財政問題に対処するための改革が取り組まれています。
<スウェーデン>
1914年に世界で初めて「社会保険制度に基づく皆年金制度」を実現した国です。1999年改革が行なわれるまでの時代背景は以下のようになっています。
1)人口高齢化及び年金給付費の増加
将来における年金給付費は、人口の高齢化とともに増大することが予想されていた。1994年に行われた人口推計では、スウェーデンの高齢化率(65歳以上人口割合)は、1990年以降2005年頃までは一時的に微減傾向を見せるが、その後上昇に転じ、ピーク時となる2035年から2040年には22.4%に達するものと予想されていた。
(2)経済の低成長
旧制度では既裁定年金について物価スライドが行われていたが、90年代初めに経済成長率が低下する中、それを超える物価スライドが要請される結果となり、年金財政の悪化が強く懸念された。
(3)付加年金額計算方法(15年ルール・30年ルール)の不公平
旧制度では、生涯の最も所得の高かった15年間を年金額計算の基礎としていたため、生涯に獲得した所得総額が同じ場合でも人によって年金額が大幅に異なるといった事態(生涯における所得上昇率が大きかった者ほど年金額が大きくなる傾向)が生じたり、30年加入で満額年金が受給できるルールがあるために、30年を超えて働いても、保険料を徴収されるだけで、老後の年金額が増加しないといった事態が生じたりする等、社会的な不公平が問題とされていた。
このように日本と同じような悩みを抱えていましたが、1999年改革と呼ばれる大幅な年金制度改革により現在は年金制度として高い評価を得ています。
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2006年06月05日
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スウェーデンの年金事情
2006年06月04日
スウェーデン年金制度概要
スウェーデンは1914年に世界で初めて「社会保険制度に基づく皆年金制度」を実現した国です。1999年改革が行なわれるまでの時代背景は以下のようすになっています。
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2006年06月04日
カテゴリー:海外の年金状況
アメリカの年金制度概要
2006年06月04日
アメリカの年金制度概要
アメリカは高齢化の進展や出生率の長期的な低下によって、社会保障年金の受給者に対する現役世代の割合が、現在の3.4人に1人から2050年には2人に1人になることが予想されています。
こうした中で、現行制度のままでは、ベビーブーマーが年金受給世代となる2010年代以降、年金財政が厳しいものとなることが予想されています。
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2006年06月04日
カテゴリー:海外の年金状況