健康保険や厚生年金保険の取得・喪失の届をコンピューターで出力した用紙を用いても良いでしょうか?
当社では業務の効率化を図るため、健康保険や厚生年金の取得・喪失を今後手書きではなく、コンピュータで出力したものを使用したいと考えております。
しかし、人名にはシステムやコンピュータで使用できない漢字があり、将来年金を受給することができなくなったりしないか心配です。
上記「健康保険や厚生年金保険の取得・喪失の届をコンピューターで出力した用紙を用いても良いでしょうか?」に対する回答
健康保険や厚生年金保険の届出用紙は任意のもので差し支えありませんが、氏名は正しい漢字を使用したほうがよいでしょう。
労災保険と雇用保険、すなわち労働保険に関する届出様式は労災保険法、雇用保険法及び徴収法の各施行規則で定められており、全国統一の様式が定められていますが、健康保険や厚生年金保険の届出用紙の様式は法令ではまったく定められていません。
したがって、必要事項が記載されていれば、健康保険や厚生年金保険の届出様式は任意のもので差し支えないこととされています。
実際、都道府県や健康保険組合ごとに独自の届出様式が作成されています。
ところで、近年ではコンピュータの普及により社会保険の各種届をコンピュータを使用して印字する会社も多くなっていますが、ご質問のケースの場合、コンピュータで使用できない漢字があった時に略字を使用してしまうと、年金手帳や健康保険被保険者証の氏名が戸籍上のものと相違してしまいます。
略字というだけの理由で年金の受給ができなくなるということはありませんが、資格取得後あきらかに氏名が戸籍上のものと相違していることが判明した場合は、「健康保険・厚生年金被保険者氏名変更(訂正)届」を提出しておく必要があります。
なお、届出をする氏名は、本来は戸籍上のものと同一である必要がありますので、ご質問のようにコンピュータで使用できない漢字がある場合は、ご面倒でも手書きで作成し、戸籍と同じ氏名で手続きをしておいたほうがよいでしょう。
カテゴリー:社会保険
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