会社が吸収合併される場合、社会保険の手続きでは、どんな点に気をつけなければならないでしょうか?

 当社は、この度、ある会社に吸収合併されることになりました。
 合併時の社員の健康保険の取扱い上の留意点をお教えください。

上記「会社が吸収合併される場合、社会保険の手続きでは、どんな点に気をつけなければならないでしょうか?」に対する回答

 健康保険の資格喪失後に旧健康保険証で受診することがないように、対象者に切り替え期日を徹底し、保険証の回収をすみやかに行う必要があります。

 会社の吸収合併に際しては、吸収合併の日をもって、合併先会社の被保険者資格に切り替えを行うことが必要になります。

 その際、被合併会社での資格喪失と合併先での資格取得を同時に行うことになりますが、その際に、健康保険証の切り替えの期日とその間の健康保険の取扱いについて、よく周知しておくことと健康保険証の回収を速やかに行うことが大切です。

 被合併会社の健康保険の資格喪失後に旧保険証で受診した場合には、旧健康保険から本人に費用の請求があったり、新旧の健康保険間で費用の振り替えを行わなければならなくなる等の手続きが発生してしまい、繁雑になるからです。

 もし、保険証を回収し合併会社で資格取得手続きをしたあと、新しい保険証が交付されるまでの間に一定の期間がある場合には、健康保険証に代わる資格証明書(保険証の記号番号を記載した会社の証明書)を交付するとよいでしょう。

 また、被合併会社と合併会社の健康保険が、政府管掌から組合管掌へ、あるいは、組合管掌から政府管掌へというように、保険者に変更がある場合には、給付の内容(水準等)が異なることがありますので、移行の際には、対象者によくその内容についてあらかじめ説明しておくことが大切です。

カテゴリー:社会保険

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