ねんきん特別便8割が訂正なし 本当に大丈夫か?
ねんきん特別便が発送され注目を集めましたが、その8割が「訂正なし」としたそうです。
下に関連の記事を掲載しておきましたが、そこの記述でも、「訂正なし」と回答した人のうち、社保庁が1000件をサンプル調査したところ、500~600人について宙に浮いた記録の持ち主に「ほぼ間違いない」ことが判明しているそうです。
みんな本当に大丈夫なのでしょうか?
確かに自分で記録を残したり領収証を残したりしていなければ、正確に分からないことでしょう。
でも何となくは分かるのでは無いのでしょうか?
自分も「ねんきん特別便」の実際のものを直接見ていないので、正確な記述がでませんが、まじまじと眺めれば分かりそうな気がします。
もう一度しっかりと見てみたほうが良いのではないでしょうか。
このタイミングを逃すと、もう訂正の機会はかなり少なくなってしまう気がします。
想像するに、発送の意図などが十分に伝わっておらず、送付された側も、良く分からないままにしているというのが実態なのではないですかね。
このねんきん特別便の大きな問題点として、「個人の記憶により年金額が左右されてしまう」ということです。
ねんきん特別便は、「記録の統合漏れがあることが疑わしい人」に送られました。
そして送った人の申し立てを待つ仕組みであるということです。
「自分で手を上げなければいけない」という問題は実は凄くやっかいです。
いつどこで働いたという記憶が本人になければ、記録の整備があっても統合されません。
転職を多数回されている方が少なからずいますが、そういう方に、ねんきん特別便で「あなたには疑わしい記録がありますよ」といわれても、はて、何処が抜けているんだと首をかしげてしまう方も少なくないです。
ねんきん特別便には、何年何月から何年何月まで抜けが何箇所ありますとかそういうことを思い出させるヒントもないのです。
本人の記憶の有無で貰える年金がもらえたりもらえなくなったりすることは後々まで尾を引くかもしれない問題です。
昔、生命保険会社の営業所長をしていた時に良く感じましたが、郵送物というのは熟読されることが少ないんですよね。
だから社会保険庁が本当に打つべき手は、対象者に持参訪問して説明することだったのではないかと思います。
物理的にはかなり厳しいでしょう。
しかし地域の社会保険労務士などの協力を仰ぎながら実施すれば、もう少し浸透できて、反応率は高まったのではないでしょうか。
年金記録問題は、まだまだ霧の中にあり、この先も解決にはほど遠いでしょう・・
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EXCITE -
(http://www.excite.co.jp/News/society/20080118183600/20080119M40.036.html)
<ねんきん特別便>
「訂正なし」8割 記録漏れは大丈夫? [ 01月18日 ]
社会保険庁が昨年12月発送した「ねんきん特別便」の対象者48万人のうち、今月7日現在、「訂正なし」と返答した人が、回答者の8割にあたる約14万人にのぼっていたことが18日分かった。
もともと記録漏れの可能性が高い人に発送しただけに、本人と「宙に浮いた記録」の統合作業は出足でつまずいた形だ。
舛添要一厚生労働相が閣議後の会見で明らかにした。
特別便は、全加入者と受給者に発送予定で、昨年12月17日から記録漏れの可能性の高い受給者から発送。
記録漏れの可能性がある期間は記載されていないため、よく考えずに記載内容をそのまま正しいと思い込んで送ってしまう恐れが指摘されていた。
社保庁によると、来訪や郵送による総回答件数16万6875件中、「訂正あり」とした人は2万1074件。
これに対し、「訂正なし」とした人は14万1591件。
だが、「訂正なし」と回答した人のうち、社保庁が1000件をサンプル調査したところ、500~600人について宙に浮いた記録の持ち主に「ほぼ間違いない」(舛添厚労相)ことが判明。
これらの人には電話や訪問で確かめるとしている。
2008年01月18日
カテゴリー:年金トピックス