そもそも年金って?

 年金と一口に言っても現在では、さまざまな年金が存在します。

  大きく分けると「公的年金」、「企業年金」、「私的年金」とに分けられます。

  「公的年金」は、国が社会保障の一環として運営する年金制度で「国民年金」、「厚生年金」、「共済年金」に分けられます。

  「企業年金」は、各企業が従業員の退職後の生活を保障するために行う退職金制度の一部で「税制適格退職年金」や「厚生年金基金」など様々なものがあります。

  「私的年金」は、個人が自分自身の老後のために準備するもので、生命保険会社等の個人年金保険などがあります。

 わが国の年金制度は、従来、民間サラリーマンを対象とする厚生年金保険、公務員などを対象とする数種の共済組合、自営業者などを対象とする国民年金というように分立していました。

 しかし、こうした分立した制度体系をとっていると、就業構造・産業構造の変化によって、財政基盤が不安定になり、長期的安定が図れませんし、入っている制度により給付や負担に不公平が生じます。

 そこで、昭和60年の改正により全国民共通の基礎年金が導入され、厚生年金や共済組合は、その上乗せとして報酬比例の年金を支給する制度に再編成されました。
 その他、サラリーマンのより豊かな老後を保障するものとして厚生年金基金があり、また、自営業者等に対し基礎年金の上乗せ年金を支給するものとして国民年金基金があります。

2006年06月17日

カテゴリー:年金制度の基礎知識


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