最低賃金チェッカー 2025年度(令和7年度)全国版

あなたの賃金は大丈夫? 最新の最低賃金と比較してみましょう。

※時間外(残業)・休日・深夜労働および通勤・家族・精勤の手当は除きます。

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「所定労働時間」かんたん解説

結論をいうと会社とあなたが決めた「定時」のこと

 所定労働時間とは、一言でいうと「会社と従業員の間で契約した、休憩時間を除いた1日の勤務時間」のことです。

 「毎日9時から18時まで、休憩は1時間」という契約で働いているなら、1日の所定労働時間は8時間になります。いわゆる「定時」や「実働時間」と考えると分かりやすいと言えます。

 月給者の考え方ですが、年間休日120日・1日8時間勤務だとすると次のような考え方が簡単です。

  • 365日-年間休日120日=年間勤務245日
  • 月平均勤務日数=245日÷12月≒20.42日
  • 1か月勤務時間=8×20.42=163.36時間

法定労働時間との違い

 ここでよく似た言葉に「法定労働時間」があります。この2つの違いを理解するのがポイントです。

法定労働時間

 法定労働時間は国(法律)が決めたルールで、「これ以上働かせると残業代が必要ですよ」という上限ラインです。

 原則「1日8時間・週40時間」と決まっています。

所定労働時間

 所定労働時間は会社が独自に決めるルール、従業員と合意できた労働時間です。ただし、法定労働時間(1日8時間・週40時間)を超えて設定することはできません。

 例えば、「9時~17時、休憩1時間」なら、所定労働時間は7時間となり、法律の基準より短いのでOKです。

項目法定労働時間所定労働時間
誰が決める?国(労働基準法)会社(就業規則など)
意味労働時間の上限会社で決められた定時
具体例1日8時間、週40時間1日7時間30分 など

なぜ所定労働時間が大切なのか?

 この「所定労働時間」は、残業代や最低賃金計算の時給換算を計算するときのスタートラインになるからです。

具体例

  • 会社の定時(所定労働時間): 7時間(9時~17時、休憩1時間)
  • ある日の勤務: 9時~18時まで働いた(実働8時間)

 この場合、法定労働時間の「8時間」は超えていません。しかし、会社の定時である「7時間」を1時間超えて働いています。この1時間が「残業」となり、残業代の支払いが必要になります。ただし割増の必要はありませんので注意です。

 このように、法律の基準だけでなく、会社と決めた「所定労働時間」が給料計算の基本となるため、とても重要です。

法定労働時間の上限

  • 年間月平均労働時間・・・173.80時間(173時間48分)
  • 31日の月の労働時間・・・177.14時間(177時間08分)
  • 30日の月の労働時間・・・171.42時間(171時間25分)
  • 29日の月の労働時間・・・165.71時間(165時間42分)
  • 28日の月の労働時間・・・160.00時間(160時間00分)

2025年度(令和7年度) 地域別最低賃金一覧

都道府県 最低賃金 (円) 発効年月日